このコラムは毎月10日マックスホームで発行しているコラムの
一部を抜粋したものです。
気宇壮大
2018/12  vol.206
 今年も残すところ1ヶ月を切りました。暖冬を思わせるここのところの気候のせいか、師走を感じさせない毎日が続いております。それでも、クリスマスやお歳暮商戦など徐々にではありますが街中の景色が変わり始めています。そして、定禅寺通りに灯りが燈れば一気に年末へのカウントダウンが加速します。
 さて、今年も皆さんと1年間を振り返ってみたいと思います。先に発表のあった通り、今年の新語流行語大賞は日本女子カーリング史上初のオリンピック銅メダルを獲得したLS北見の「そだねー」だったそだね(・・・)ー(・)。なんて冗談を言ってる場合ではありませんが、皆様の中ではどんな言葉や出来事が印象に残りましたか?特に今年は激動の30年間、平成最後の年末ということも重なり感慨深いものがあります。
 早速、年初では2月に開催された平昌オリンピックにおいて地元仙台が生んだヒーロー羽生結弦選手が男子フィギアでは実に66年ぶりとなる連覇を達成し、4月には凱旋パレードが行われ仙台市内は羽生フィーバーに沸きました。更に国民栄誉賞の授与も続き喜ばしいニュースとなりました。一方、同じスポーツ界で仙台を盛り上げて下さった立役者星野仙一さんの訃報は大変悲しいニュースとなりました。野球界からは岩手出身の大谷翔平選手のメジャー挑戦が話題を集めました。私も遥々海を渡り応援に駆けつけましたが、怪我の影響もありグラウンドでの雄姿を見ることは出来ませんでした。私にとっては、広いエンゼルスタジアムの中段からベンチの背番号「17」を眺めてきたというほろ苦い土産話となりました。が、シーズンが終了してみれば大谷選手は見事新人賞に輝く快挙を達成。怪我を克服しての1年目からの活躍に心から祝福を贈りたいといます。
 このままスポーツの話が続くと思いきや、6月には史上初の米朝首脳会談が開催され、各国を巻き込んできた緊張状態に一筋の光が射したように思えた瞬間でもありました。国内では、今年中盤から自然災害の猛威に翻弄され続けました。6月に大阪で震度6弱の大地震が発生、7月には西日本豪雨により200名以上の犠牲者が出るという大参事に見舞われました。9月に入っても台風は収まることを知りませんでした。追い打ちをかけるように北海道地震でも大きな被害を記録しました。被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。また、平成の世を震撼させたオウム事件においても死刑執行が終えられ一定の節目を迎えたのは7月のことでした。
 8月、夏の甲子園での金足農業旋風は酷暑の東北を元気づけてくれました。9月は大阪なおみ選手が日本勢初となる4大大会のひとつ全米テニスを制覇し一躍時代の人となり話題をさらいました。10月に入り、本庶佑さんのノーベル医学生理学賞受賞のニュースが日本中を駆け巡りました。「馬鹿げた挑戦が革新を生む」は多くの研究者に希望と勇気を与えて下さったに違いありません。同じころ、地下の汚染水問題などで延期となっていた日本の台所、築地市場が83年の歴史に幕を下ろし豊洲新市場へとバトンが引き継がれました。
 更に10月は第4次安倍改造内閣が発足しました。その安倍政権は憲政史上最長が視野に入ったそうですが、同じ政権でも私の中では日本ボクシング界の至宝井上尚弥選手がどれだけの長期政権を樹立するか、WBSSトーナメント準決勝での2戦連続となる衝撃の1回KO勝利が印象的でした。
 最近の話題では2025年の大阪万博が決定し、早くも東京五輪後の景気刺激策として国民の期待が膨らみます。他方では日産ゴーン会長の逮捕は日本のみならず、世界の経済界に衝撃が走りました。こちらは捜査の行方が気になるところです。世界経済では米中間の貿易摩擦が度々報じられ、その都度株価が一喜一憂するなど、まだまだ世界同時株安への懸念がくすぶっているようです。
 最後に我々不動産業界ですが、地価の高止まり状態から踊り場へ動くとも思われましたが、今のところ持ちこたえている印象を受けます。ただ、一連のスルガ銀行の不祥事に端を発した金融引き締めは、不動産取引のけん引役となってきた投資市場にも少なからず影響を及ぼしています。加えて、来年は消費増税などの景気腰折れ要因もひかえており楽観視はできない状態が続くと思います。この辺りの予測などは年頭にも検証してみたいと思います。今年も一年間拙い話題にお付き合い頂き誠にありがとうございました。皆様のご多幸を祈念し今年もペンを置くことにします。
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