このコラムは毎月10日マックスホームで発行しているコラムの
一部を抜粋したものです。
気宇壮大
2007/12  vol.74
 早いもので、今年も残すところあとわずかとなりました。色とりどりのイルミネーションが師走の街を彩り、都会の雑踏の中、我々に小さな幸せを与えてくれているかのようです。皆様にとって今年はどのような一年だったでしょうか? 年末を迎え、経済は予想以上のスピードで変化をしています。およそ一年前には、誰がこのような減速シナリオを予想したでしょうか?サブプライム問題が世界を震撼させ、原油価格の高騰は日本経済を直撃する勢いです。今後も世界の動きから目が離せません。
 そして今、地球温暖化が深刻な問題になっています。近年の異常気象は地球の悲鳴にも聞こえます。最近の原油価格高騰も視点を変えれば、環境について考える良い機会なのかもしれません。インドにおける温室効果ガスの排出量は近い将来には日本に並ぶとも予想されています。それでもこれはほんの序章に過ぎません。中国も然りですが、人口の規模が違います。凄まじい勢いで発展を遂げる新興国、日本がいくつもあるようなものです。既に先進国では環境問題に関し様々な取り組みがなされているようですが、一人一人の意識によって環境問題に対応していかなければならない、そんな時代に突入しています。一方で、CО2の排出削減が企業活動を制限するならば成長とのバランスも無視できません。世界中が豊かになるのは喜ばしいことです。しかし、貧困に喘ぐ人々との格差も忘れてはいけません。少なくとも、食料や資源もストロングマネーにモノを言わせてきた先進国だけの特権ではなくなってきたことは事実です。今こそ、先進国が秩序を示し、その高い技術で地球を救わなくてはなりません。何故ならば、彼らは何の恩恵も受けることなく環境問題の犠牲者になりつつあるわけですから・・・。
 国内ではこれまでの食の安全を根底から覆すような老舗企業の不祥事が相次ぎました。また、今年も残念ながら怨恨や通り魔的凶悪犯罪が後を絶ちませんでした。明るいニュースではスポーツ界に多くの新星が登場し話題を集めました。
 不動産はどんな一年だったでしょうか?都心では地価の高騰が続き、ブランドラッシュに沸く銀座は今や世界一の高級ブランド街へと変貌?を遂げています。それもこれも、外資が東京の地価はまだまだ安いと評価している証でしょう。更に国内外の金余りによる資本は、眠り続けていた地方都市の不動産価格をも吊り上げたと言って過言ではありません。来年も一部では地価の上昇は続くと考えられます。都内では既に様々な思惑の中、ビル賃料も上昇を始めていると聞きます。地価の上昇や景気回復もさることながら、早くも投資回収に入ったとの見方もあります。一方で、仙台のような地方都市にとっては、地価や建築コストの高騰を販売価格や賃料に転嫁すること自体難しいのが現状です。これには都市の経済規模や消費者の所得水準の問題が強く影響していますので、新価格帯での供給には慎重にならざるを得ません。今後は供給側も無理な仕入れを抑える傾向が強くなり、急激な地価の高騰は予想し難いと考えます。また、成熟期を迎えた郊外の住宅地等は引き続き厳しい状況が続きそうです。はたして、この予想はあたるでしょうか?一年後にでも振り返ってみることにしましょう。
 今年も来年への期待を胸にペンを置きます。末筆になりましたが、皆様にとって来年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げます。
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