このコラムは毎月10日マックスホームで発行しているコラムの
一部を抜粋したものです。
気宇壮大
2013/12  vol.146
 平成25年も残すところあとわずかとなりました。仙台市内では冬の風物詩としてすっかり定着した仙台光のページェントが師走の乾いた街に彩りを加えております。皆様にとって、今年はどのような一年だったでしょうか?
 振り返ってみますと、竜巻や台風など世界的にも災害の多い一年だったような気が致します。世界各地ではデモや内乱、紛争が続きました。国内では、アベノミクス効果で景気回復の兆しが見えてきました。それを後押しするような格好で東京オリンピックの開催が決定し、世間のムードも良い方向に向かっているように思います。国会では衆参のねじれ状態が解消され、スピード感のある政治が期待されますが、課題は山積です。また、来春に予定される消費増税後の経済対策など政治のかじ取りが注目されます。地元宮城では、楽天の日本一が印象的でしたが、東日本大震災から1000日を迎えた今日でも、未だに27万人もの方々が避難生活を余儀なくされていると聞くと、平穏な日常を取り戻しつつある内陸部と沿岸部との地域間格差を強く感じずにはいられません。
 仙台の不動産市場は、復興特需に一服感は見られるものの、引き続き堅調に推移しているものと思います。消費税増税の影響も懸念されておりましたが、政府の経済対策に住宅関連にも相当の減税等の措置が講じられるとの見通しが強く、景気先行きへの期待感も重なり、10月以降でも住宅市場は活発のような気がします。本来であれば、地価を押し上げる要素もそろい始めてはいるのですが、そこにブレーキをかけているのが建築費の高騰です。資材の高騰は言うまでもありませんが、型枠工、鉄筋工、土木工等の職人不足は深刻化しており、職人の争奪戦が続いているようです。これにより、比較的面積の限られる一般住宅はともかくとし、ビルやマンション等の耐火建築物は震災前の倍近い建築費になりつつあります。これでは収益還元価格の予想が困難となり、正に関係者泣かせといったところです。それをしり目に、売り抜けを目論むホルダーや、この機会の売却を検討する所有者の期待値が先行し、たまに驚くような価格で値付けされている物件も見受けられます。ところが、それなりに取引が成立しているというのですから局地的バブルと言っても過言ではありません。
 建築環境は、未だに数ヶ月待ちといった状況が続き、今後も民間の再建や、集団移転、景気回復による着工増加、そして、未だ計画の2%程度と言われる復興住宅の着工加速、更には、防波堤や公共インフラの整備等を控えております。加えて東京オリンピックによる特需が建築需要に拍車をかけるとみられており、当面、高値で推移すると予測されております。これにより、中古市場の活性化が期待されます。
 余談ですが、年頭のコラムにおいて私が予測したのは、日経平均が1万5千円台回復、為替は対ドル95円台でした。ここにきて急速に円安が進みましたが、まあまあ評価できる予想結果だったのではないでしょうか??
今年も皆様のおかげをもちまして大過なく年を越せそうです。来年も皆様にとって良い年であることを心より祈念致しております。一年間本当にありがとうございました。
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