2019年12月 vol.217

2019年12月10日

新しい時代令和の幕開けとなった2019年は、皆様にとってどのような一年だったでしょうか?

 

不動産市場は、地価公示や路線価の上昇の報道をしり目に昨年後半あたりから調整局面に入ったと考えられます。その一因を垣間見るようにマンションなど住宅の完成在庫は増加傾向にあります。ある調査によれば、年代別に若年層ほど不動産を資産として評価しない傾向が強く、以前に比べ新築信仰も薄れつつあります。今後ますますこのような消費動向が定着すれば、良くも悪くも不動産取引も大きく変わるのではないでしょうか。

 

さて、今年も多くの自然災害に見舞われた年でありました。日韓関係の悪化や空前のタピオカブームなど、そんな一年を今年も皆様と一緒に振り返ってみたいと思います。年初には熊本や北海道で大きな地震が発生しました。スポーツ界では、女子テニス大坂なおみ選手が全豪選手権を初制覇するという快挙を遂げました。タイガーウッズ選手の復活優勝やイチロー選手の引退も大変印象的なシーンとなりました。4月には新元号令和の発表があり、私はちょうど不動産取引の最中で、お客様と一緒に銀行のロビーでテレビにくぎ付けになったことが思い出されます。そして5月、新天皇がご即位され新時代令和がスタートしました。

海外では、ノートルダム大聖堂の火災がありました。映像から伝わる燃え上がる炎は世界中に衝撃を与えるものでした。6月、米朝首脳会談で北朝鮮入りしたトランプ大統領の姿は歴史的な瞬間といえるでしょう。G20大阪サミットの開催で各国の要人が日本に集結したのもこの頃です。新潟や山形で大きな地震を記録したのも6月の出来事でした。私の好きなボクシングでは、井岡一翔選手が日本人初となる4階級制覇の快挙を成し遂げました。記録はもちろんのことですが、ファイトスタイルがアグレッシブにチェンジしたことで多くのファンを魅了したことと思います。同じスポーツ界ではバスケットボール八村選手のNBA入りも嬉しいニュースとなりました。また、全英女子ゴルフでは新鋭の渋野選手がメジャー初制覇を成し遂げ、シブコスマイルが一大フィーバーを巻き起こしました。

一方、悲しく残忍な事件も発生しました。京都アニメーション放火殺人事件では多くの方々が犠牲と被害に遭われました。香港での反政府抗議デモは連日マスコミを騒がせ、後半には遂に犠牲者まで出るなど事態は深刻化し未だに混乱が続いております。

9月にはラグビーワールドカップが日本初開催となり、日本代表がベスト8入りの快挙を果たし、チームのスローガン「ONETEAM」は今年の流行語にも選出されました。経済面では、ヤフーによるZOZOの買収や、後のLINEの統合などが世間を驚かせました。そして10月、三度目の正直とも言える消費税増税がスタートしました。台風15号、19号による甚大な被害も記憶に新しい出来事です。宮城県内でも丸森や大崎など大きな被害が報告されておりますが、被害が広域かつ局地的のため報道されていない被災地も多数あります。冬本番を迎える今日、一日も早い復旧が待たれます。一方、吉野彰さんのノーベル化学賞受賞の嬉しいニュースもありました。同じころ、沖縄のシンボル首里城の火災には一瞬目を疑いました。11月には、ローマ教皇が38年ぶりに来日され広島と長崎を歴訪されました。原爆や原発を非難する声明と同時に各地での歓迎ぶりも話題となりました。またもボクシングの話題ですが、井上尚弥選手が階級ごとの世界一を決めるWBSSを制覇し、パウンド・フォー・パウンドにおいても日本人史上最高位の3位にランクインされる快挙を達成、更なる活躍が期待されます。

12月、会期末だというのに「桜を見る会」の一連の問題で国会は紛糾しております。これは政治の劣化を嘆かずにはいられない由々しき事態とも言えます。

 

駆け足で一年を振り返ってみましたが、本当に一年はあっという間ですね。皆様はどのような出来事が印象に残りましたか?来年はオリンピックイヤーでもあります。世界平和と皆様にとって良い一年となることを心よりお祈り申し上げ、ペンを置きたいと思います。