2020年1月 vol.218
2020年01月10日
明けましておめでとうございます。年頭にあたり謹んでご挨拶申し上げます。令和最初の元旦を迎え、東京オリンピックパラリンピックの開催が早くも待ち遠しい希望に満ちた一年の始まりとなりました。昨年末からの9連休や天候にも恵まれ、幸先の良い新年をお迎えました。一方では、中東情勢の緊張が高まるなど波乱の一年の幕開けともいうべく側面も含んでおり、国際情勢に翻弄されそうな不穏な予感さえ致します。
さて、昨年末のコラムでは内外の一年間の出来事を皆様と一緒に振り返りましたが、今回は当社にとっての昨年一年間と今後の展望についてお話ししておきたいと思います。当社にとっての昨年一年を一言で表すとするならば、不完全燃焼の年と表現することができます。当社の決算年度である5月までの昨年前半戦は、一昨年からの繰り越しが奏功し売り上げこそ減収となったものの利益は前期並みの水準を確保することができました。また、販売用不動産は仕入れ販売共比較的順調に推移しました。これは、一昨年後半あたりから不動産市場での不祥事が相次いで明るみになったことを受け、一時的に仲介などの不動産取引が停滞するとの予測から、早い段階で仲介から仕入れに舵を切ったことがたまたま奏功したものであります。その反動はおり込み済みだったとはいえ、仲介は昨年夏場位まで苦戦を強いられる結果となりました。そして、不完全燃焼の本当の意味合いというのは、都市づくりを標榜する当社にとって、商業施設やアパート・マンションの企画が思ったほどの結果を出すことができず、当社直営のコインランドリーに至っては初の出店ゼロ更新となったことが根底にあります。また、市場全体に言えることですが、アパート・マンションの空室率が震災前に近い水準まで落ち込み、今後ますます競争激化が懸念されることとその対策が課題として浮き彫りとなった年でもありました。
このように課題は尽きませんが、昨年一年間をかけて地道に取り組んできた甲斐あって、ここにきてその努力が実を結びつつあります。まずは、商業施設について2月から着工する案件も控えており既に今月中旬には地鎮祭が行われる予定です。更に商業施設の新築が複数予定されており、これに伴う売買の機会も生まれております。加えて、昨今のインバウンド需要に照準を合わせたアパートメントホテルの運営やコインランドリー事業の拡大も視野に入れ検証を進めております。当社では震災特需に沸く数年前から「世間が浮かれている間に安定収入確保を」の号令のもと、地道にストックビジネスの拡大を図って参りました。その一環である企業向け駐車場のサブリースなども順調に成長を続けております。その他、販売用不動産の確保も積極的に進めて参ります。市場自体は決して視界良好とは言い難い状況ではありますが、リスクと向き合いながら適正な在庫状況を維持していきたい考えでおります。そして、10年来の悲願でもあった本社屋の移転についても用地の確保に一定の道筋が立ちました。これから1年、2年と腰を据えて取り組んで参りたいと考えております。もちろん、本社屋がゴールとは一切考えておりません。長年手狭な事務所でお客様とスタッフに迷惑をかけてきた思いに報いたいとの一心でおります。
以上、近況を駆け足でまとめてみましたが、当社のコア業務である賃貸管理並びに賃貸仲介についても、これまで以上の知恵を振り絞り法人先や同業者とも連携を図りながら一室でも多く空室を埋める努力をして参ります。
本年は下記のMISSIONのもと、皆様のお役に立てるようワンチームとなり努力して参る所存でございますので、これまで以上のお引き立てを宜しくお願い申し上げます。
結びに、新年が皆様にとりまして発展の年となりますよう祈念申し上げ新年のご挨拶とさせて頂きます。
Mission2020
我々は常に結果を重視し、高い志と真剣徹底の精神で
実現のため機会の本質を理解し、
積極的に学び目的意識と執念を持って走り続けること。