2021年12月 vol.241
2021年12月10日
遠くの山々はすっかり雪化粧され、師走の街はクリスマスイルミネーション一色に彩られています。今年も早いもので1ヶ月を切りましたが、皆様にとって2021年はどのような一年でしたか?新型コロナによる感染者も落ち着き、アフターコロナを予感させる後半ではありますが、そんな一年を前半から一緒に振り返ってみたいと思います。
年明け早々、新型コロナによる緊急事態宣言が発令されました。海外ではバイデン氏がアメリカ史上最高齢で第46代大統領に就任しました。2月には我が国でも医療従事者に対しワクチン接種が始まりました。3月、あの東日本大震災から節目の10年を迎えました。奇しくも2月、5月には大きな地震が宮城、福島を襲い、忌まわしい記憶が脳裏を過りました。時を同じくして、東京五輪の聖火リレーがスタートしました。この頃は五輪開催に懐疑的意見が支配していたと記憶しております。3度目の緊急事態宣言で日本国内が沈み込んでいた時、東北福祉大出身のプロゴルファー松山英樹選手がマスターズをアジア人として初めて制覇するという快挙の知らせが飛び込んできました。6月、千葉で集団下校の小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み、5人が死傷するという痛ましい事故が発生、企業とドライバーのモラルの低さが浮き彫りとなりました。海外では、アメリカフロリダでのリゾートマンション崩落の衝撃映像が世界を震撼させました。
7月に入り、熱海での大規模土石災害が一瞬にして人々の平穏な暮らしを奪いました。毎年発生する自然災害に誰もが言葉を失った瞬間でもありましたが、後に乱開発による人災であることが判明し、人々の悲しみは怒りへと変わったのです。今年の流行語は「リアル二刀流/ショータイム」でしたが、その主人公であるメジャーリーグ大谷翔平選手がホームランを量産し、オールスター戦でも二刀流を披露しました。
夏場に入っても感染拡大は止まりません。多くの都道府県に緊急事態宣言が発令され賛否渦巻く中で遂に東京五輪は開催されました。開会式での長嶋茂雄氏の雄姿に感動した方も多かったと思います。蓋を開けてみれば、オリパラともに日本人のメダルラッシュに沸き、大会期間中は大きな事故もなく無事閉幕しました。2年ぶりの開催となった夏の甲子園は、史上初の兄弟校対決を制した智辯和歌山が優勝の栄冠を手にしました。記憶に新しい小田急線での切り付け事件は、次に京王線でも同様の事件を誘発し、奇しくも負の連鎖を生んだ形となりました。
菅総理肝いりのワクチン接種も順調に進む中、9月には菅首相が辞意を表明、あとを継ぎ岸田新内閣が発足しました。大相撲では、角界に燦然と輝く記録を残し横綱白鵬が惜しまれながら現役を引退。同じく、日米で活躍したプロ野球松坂大輔投手が引退を発表しました。10月は、首都圏でも大きな地震が発生しました。先だっても山梨、和歌山で大きな地震を記録しましたが、東日本大震災以降、日本列島が地震活動期に入ったとされ、今やどこで地震が発生してもおかしくない状況にあります。世間を賑わしましたが、眞子様が一般男性と結婚、皇籍を離脱しました。10月の衆院選では自公が安定多数を獲得、野党は菅政権の失速を追い風にすることが出来ませんでした。ノーベル物理学賞は温暖化研究のパイオニア真鍋淑郎氏が日本人最年長での受賞となりました(真鍋氏は既にアメリカ国籍を取得されているとのこと)。11月には将棋の藤井聡太氏が最年少で四冠を達成、メジャー大谷選手は満票でのMVPに輝きました。最近ではプロ野球日本ハム新庄監督が就任し、早くも話題を集めています。
ここにきてコロナ感染者数の減少が続き、少しずつ我々の日常にも明るい兆しが見え始めてきました。そんな矢先にオミクロン株が世界至る所で確認され、日本政府も水際対策に必死です。海外ではワクチンの有効性が問われる一方、重症化しにくいとの報告もあります。希望的観測ですが、ウィルスは変異を重ね弱毒化しているのではないかと期待します。
今年もあと20日程。我々にどんなドラマが待ち受けているのでしょうか?一日も早いコロナの終息と来年が皆様にとって最良の年となることを心よりお祈り申し上げます。